春。遠く離れていても

逢瀬三日め。続き


日がまだ高い明るい部屋。

到着してコンビニで買い込んだ食べ物を冷蔵庫にしまおうとしたのだけれど、容量が小さくて入りきらない。

とりあえず朝食分だけ押し込み、晩御飯を早いけれど食べてしまうことに。

食事を摂り、ポットでお湯を沸かしてお茶を淹れる。

顔を見つめあって...にっこり。

家庭内のことや仕事の話、実家の話...

いろんなこと沢山話したり聞いたり...

彼のことは何でも知りたいような知りたくないような...

聞きたいような聞きたくないような...

彼はそんな気はないでしょうが、彼の家庭内が見え隠れして、

聞き慣れてもいましたし大丈夫なつもりでいましたが、やはり胸の奥がちくりちくり...疼きました。

時々耐えられなくなり口を挟むと、「奥さんのことはどうでもいいんだよ。」と彼は何度かそんなふうに言っていました。。



やがて二人でシャワーを浴び、彼の身体も頭から足先まで洗ってあげてベッドへ。

時間をかけて見つめあって丁寧に重ねる身体。

彼は私の左手に右手を重ねて微笑む。



夜9時前には二人寝てしまい、翌朝6時に目が覚めベッドから出ようとしたら彼も起きて、また重ねる身体。

お喋りしたりキスしながら数時間繋がって、タイムリミット。

慌ててお部屋をでました。

彼と私は別々の帰路へ。

彼「次逢えるのはいつ?」

何度も聞く彼...

さと「○○○かな...」

もっと早くに本当は逢いたいけれど...


なんとも言えない表情で私を見下ろし

キスして別れました。



その日は所用や仕事関連のこともあり

忙しく、スマホを開ける暇もないほど。

疲れてくたくたになり実家に戻ると

メール着信音が。

鳴った途端すぐ彼だとわかりました。

彼「さっそく寂しいよ。」

読んで玄関で号泣してしまいました。

家族不在でよかった。

さと「さとも寂しい。頑張るね。」

彼宅と実家は近い。

でも...こんなに近くても逢えない。


寝付けぬまま夜はふけてゆきました。


翌日空港へ。

泣きはらしてむくんでしまって、絶対知り合いには会いたくないほどでした。

そこへなんとサプライズで彼が!

嬉しいやら、酷い顔で恥ずかしいやら。

知り合いに会う確率もお互いに高いので、平静を装ってなんとか泣かずに搭乗口へ。

手荷物検査が終わるまで 振り向くとずっと手を振ってくれていました。





私はもう彼がいなかったら生きていけそうもないくらい彼が好き。

お互いに心の支えです。いつまでも元気でいてほしい。

別々の家に帰るけれど、遠く離れていても

心はいつも彼のそばに。